我が家では、宿題させないという選択をしたわけですが、生活はゆるゆるなわけではありません。
宿題をさせないで、テレビ見放題、ゲームし放題では、本末転倒です。
幼稚園児の時は、テレビはそこそこ見ていました。多くても1日1時間程度でしたが、NHKの幼児向け番組やアニメなど、食事作りの時間帯など、テレビ見ててーということも多々ありました。
携帯ゲームは、いわゆるDSは家にありました。娘用と息子用と親用と3台あって、一時期はポケモンゲームの限定配信されるポケモンをコレクションするために、あちこち行くこともありました。テレビとつないでするWiiやWii Uも常に家にある状態ですが、家族団らんの時にするだけで、年に3回程度使うかどうかといったところです。
小学生のあいだはテレビもゲームも規制する
しかし、娘が小学生になって、特に低学年の間は、テレビやゲームはとにかく規制しました。といっても、いきなりテレビ禁止!ゲーム禁止!にしたのではなく、いつの間にかテレビ見ないし、ゲームをしないという雰囲気にしていきました。
低学年の時は、テレビは1週間に1回30分のアニメ(ポケモン)です。全くテレビを見ないのも、お友達との会話についていけないかもと思い、休みの日に録画したものを見るという感じでした。
ゲームは本当に基本一切無しです。小学生になると、ほとんどの子が3DSを持っています。クラスで持っていないのは1人か2人といったところで、そのうちの1人はうちの子供ということです。
始めは、DSを持っていないことで、遊ぶ子がいなかったり話が合わないのではないかとも悩みましたが、そんな心配は全く必要ありませんでした。ただ、クリスマスプレゼントや誕生日プレゼントはみんなゲームソフトが多く、ボードゲームや本をもらっていたのは、うちの子ぐらいでしょうか。
5年生になったら、自分のお小遣いで買ってもいいというルールにしていました。娘は5年生になって3DSを買いましたが、1週間に1回するかどうかで、ほとんど使っていません。息子は5年生になったらゲームを買うのを楽しみにしていましたが、今年5年生になってもゲームは買っていません。土日はスポーツでほぼ時間がなく、平日もだいたい公園に遊びに行くので、ゲームをする時間が全くない状態です。それに5年生ぐらいになると、周りの子もだんだんゲームもしなくなるようです。
DSは持ってなくても、タブレットでyou tube見放題とか、スマホゲームし放題ということもありません。タブレットは親の物なので、パスコードでロックがかかって子供は勝手に使えませんし、子供に持たせているiPhone(親のお下がりのiPhone4s)は機能制限をかけて、親との電話か親とのLINEしかできません。ウェブ検索等一切できないようにして、アプリもダウンロードできませんので、スマホで何かするというのは、音楽を聞くか、ハリーポッターの朗読(注)を聞くぐらいのことしかできません。
(注)ハリーポッターの「賢者の石」「秘密の部屋」を、俳優の江守徹さんが朗読しているオーディオブックのCDがありまして、それをiPhoneに落としています。
テレビやゲームよりも外遊び優先
うちは田舎のほうの県なこともあって、放課後も外遊びがさかんな地域ですので、もちろん公園で集まってゲームをしている子たちもいますが、たくさんの小学生が放課後公園で遊んでいます。
私がテレビやゲームを規制したのは、テレビやゲームよりも外遊びをたくさんして欲しかったからです。小学生のあいだぐらいしか、友達と公園で遊ぶということはできません。住んでいるところの環境で、毎日公園で遊ぶのが大変というご家庭もあるかもせれませんが、小学生の間は小学生にしかできないことを経験してほしいと考えています。
テレビを見たりゲームをすることで学べることもあるというご意見もありますが、それはやはり小学生の間でなくてもいいのかなと思います。
娯楽がなかったらかわいそうとも言われそうですが、テレビやゲームだけが子供の娯楽ではありません。本を読んだり漫画を読んだり、カードゲームやトランプやボードゲームは良くしています。
ちなみに最近は、学校で話題になるようなクイズ番組やテレビドラマなども少しずつ見るようになっていますし、音楽配信サービスで流行の音楽も聞いています。
宿題をさせない理由を明確にする:親はぶれない
宿題させない、というのは子供に自由にさせるとか、楽させるためでは決してありません。カド・ケドのような訓練要素の高い宿題は、子供の能力をつぶす可能性があるからです。カド・ケドをしていたから勉強が嫌になったというお子さんが多いのではないでしょうか。
子供の学力を考えて出される宿題なら、喜んでさせたいですが、現状ではそのようではないのです。学校の先生そこまで求めるのも申し訳ないですし、親がしっかり見ればよいことなのです。そしてテレビやゲームも同様です。
何でも親が禁止・管理するのもどうか、という意見もありますが、決して我が家では親が何でも頭ごなしに禁止にしたり、子が親の言いなりになっているわけではありません。どんな場面でもなるべく子の意見を尊重しています。
宿題させない親だと、モンスターペアレンツと思われたりするかもしれないとか、非常識な親だと思われたくないとお考えになるかもしれませんが、お子さんを守れるのは親しかいません。
私も毎年、担任の先生に、カド・ケドの宿題をさせたくない理由や家庭学習についてきちんとお話した上でカド・ケドの宿題はしないことを認めてもらいました。そして家庭学習は別の方法でしっかり行いました。
高学年からは中学校への進学もふまえて、宿題をするようにすればいいと思います。
娘は6年生からカド・ケドを含む学校の宿題を、自分からすべてして提出するようになりましたし、中学生になってからもきちんと課題をこなし、提出物も出しています。カド・ケドをしなくても、やるべき時がきたら、きちんとやる子になります。
ゲームを与えないお子さんがかわいそうなのか、勉強についていけないお子さんがかわいそうなのか
いま一度、家庭学習・家庭環境について考えてみませんか。