NHKラジオ講座の良さはわかった、基礎英語を聞き始めた、でも毎日聞くということが続けられない、気付いたら聞かないまま1か月過ぎてしまった・・・
誰もが通る通過点です。
ものごとの習慣化とは、大人でも高い意識を持って続けなければなかなか身に付きません。
ましてや小学生なんて、今日から毎日基礎英語を聞きましょう、とテキストを渡しただけでは、まず聞かないです。
基礎英語を毎日聞きたいけど、なかなか続けられないのは、何らかの「継続しにくい問題点」があるはずですので、ひとつずつ見ていきたいと思います。
基礎英語が続けられない、そんな時の対処法
基礎英語が続けられない、その理由で考えられるのは、以下の点がネックになっているかなと思います。
- ラジオ放送の時間が自分(お子さん)のスケジュールと合わない
- ラジオをつけたりテキストを用意するなどの準備が面倒に感じる
- 何を言っているのかわからないから聞いても楽しくない
- 基礎英語の内容そのもの(ストーリー)がおもしろくない、好みでない
どの点が一番の問題になっているかで、それぞれの対処方法を考えましたので、ご自身にあったスタイルで継続しやすい方法を見つけてみてください。
1.ラジオ放送の時間が自分(お子さん)のスケジュールと合わない
基礎英語の放送時間は毎日固定で決まっています。
基礎英語1の本放送は、平日月曜から金曜の、
朝 6:00~
夕方 18:45~
夜 21:00~
の1日3回放送されています。
夕方と夜の放送は、朝と同じ内容の再放送ですので、1日のうちどれか1回でも聞くことができれば良いと思います。
小学生に一番おすすめの時間は夕方の18時45分からの回でしょうか。
ただこの時間帯は、曜日によってはお稽古などで家にいない場合もあるでしょうし、食事の時間になっているご家庭も多いでしょう。
その時間を変えてまで基礎英語を聞くというのは無理があると思いますので、
まずは以下の手順でどの時間の放送を聞くか、最初に決めてみましょう。
①どの時間なら確実に聞くことができるか決める。
②毎日同じ時間が無理なら、曜日ごとに変えても良い。
早起きが苦でなければ、朝の放送がおすすめですが、親や家族と一緒に聞く場合は、夕方が良いかもしれません。
夜ならさすがに小学生で外出中という子もあまりいないかと思うので、疲れていなければ夜21時の放送でも良いと思います。
とにかく、生活習慣の中で組み込みやすい時間に「基礎英語を聞く」ということを決めてください。
その日の気分で、聞く時間をコロコロ変えるのは長続きしない原因になります。
1日3回あるから、どれでもいいからその日聞ける時間で聞く、というのではなく、
「必ずその時間になったら聞く」という行動をとりやすい時間を設定して下さい。
最初の1か月ほど、習慣化付くまでは、アラーム等を駆使して、何としてでも聞くようにしましょう。
もちろん、声掛けやラジオをつけるなど、親さんの積極的なかかわりが必要です。
習い事に行くときは親さんが送迎をしていると思います。声掛けやラジオをつける、テキストを用意するなどは送迎のかわりと思って、親さんがやってあげてください。
とにかく習慣付けることが大事なので、まずはラジオを聞く状態にもっていく事が重要なステップです。
曜日毎に変える場合は、あらかじめ月曜日は何時の回、火曜日は何時の回・・・とスケジュールを立て、かならずその決めた時間に聞くようにして下さい。
どうしても、どの放送時間も聞くことが難しいという場合は、ストリーミング放送やダウンロード音声・CD音声を購入して、毎日(または曜日ごとに時間を変えて)○○時になったら聞く、ということを徹底して下さい。
もちろん、突発的なスケジュールの変更で、決めた時間に聞けないということもあるかもしれません。そのような時は、無理せず聞くことができる時間に聞いてください
2.ラジオをつけたりテキストを用意するなどの準備が面倒に感じる
ラジオ放送を聞くためには、おそらくスマートフォンを利用するのが一番手っ取り早いと思います。
NHKラジオアプリ「らじる★らじる」を使えば簡単に放送を聞くことができます。アプリの設定で予約機能を使えば、事前に通知が来るような設定も可能です。
アプリダウンロードはこちら
また、スマホのアラーム機能などを駆使して、スケジュール通りに決めた時間にアラームが鳴るようにあらかじめ設定して、聞き逃すことをいろんな方法で防止して下さい。
テキストもすぐに手に取れるように、いつも勉強する場所におきっぱなしにするといいでしょう。
我が家では普段からダイニングテーブルで勉強し、基礎英語も聞くので、ダイニングテーブルの上に常時置きっぱなしです。見えるところに置いておけば、放送時間以外の復習でもすぐに手に取ることができます。
(食事中も乱雑なテキストがテーブルにありますが、そこは子どもの勉強優先であきらめることにしました。)
とにかく、テキストは棚などにしまいこまずにすぐに手に取れるところに置いておく、アラームやスマホの通知機能を駆使してなんとしてでも聞かざるを得ない状況を、親さんが作り上げてください。
小学生のお子さんではスマートフォンを持っていないかもしれませんので、親さんのスマートフォンやタブレットなどをご使用になることと思います。
機器の操作は親さんがされて、ラジオ放送を聞く状況を作ってください。
時間になればラジオ放送が始まり、いやでも耳にすることになります。
3.何を言っているのかわからないから聞いても楽しくない
最初は英語がわからないのは当然です。特に英語教室等に行ったことないお子さんだったら、全くわかりません。
はじめのころは、放送の前にテキストの日本語訳の部分を読んでもいいと思います。
放送を聞くときも、日本語訳を見ながら英文を聞き、日本語でこういうことを言うときは、英語ではこう言うんだな、ぐらいの感覚を持ちながらラジオを聞くだけで十分です。
何を言っているかどうか、頭で考える必要はありません。
最初の1年は同じような表現でも、英文を聞いただけでは何を言っているのかわからないが続きます。そんな状況では15分聞くだけでもしんどいかもしれません。
何を言っているのかわからないのがあたりまえと思って、深く考えずにただ聞くだけでいいんだよ~、という感じで続けてみてください。
小学生からの基礎英語学習方法は、1年間は「聞くだけ」学習を推奨しています。
頭で考える必要はありません。
単語を覚えたりする必要もありません。
発音も無理しない程度で大丈夫です。
1年間「ラジオ放送を聞く」ということを続けていれば、2年目からはなんとなくでもわかるようになっていると思います。
もちろん、完璧な発音や文法理解を求めてはいけません。
あくまでも、「なんとなくわかる」というレベルです。
基礎英語1を2年間続けて中学生になった時に、英語が得意、英語がわかる、というレベルになることが理想ですので、最初の2年間はわからなくてもOK、テキストの日本語読めればOK、というスタンスで学習を続けてください。
発音や文字を書くことを強制されなければ、楽しくラジオ放送を聞くことができると考えます。
ただ、お子さんが英語に拒絶反応を示す場合は、学習を停止してください。
そのような状態で学習を続けても、良い効果は見込めません。
4.基礎英語の内容そのもの(ストーリー)がおもしろくない、好みでない
これは好みがあるので、ある程度は仕方がないと思います。
ですが、2か月ぐらい継続すると、なんとなく続きが気になってきたり、テーマによってはおもしろく感じたりするのではないかと思います。
プログラムは1年間ありますので、それなりに季節や行事のテーマなどがあり、子供も共感しやすい内容になっています。
基礎英語は中学生向けのプログラムなのですが、基礎英語1は特に、中学生が初めて聞く内容としては少しこどもっぽいと感じるかもしれません。
逆に、小学生なら、中学生活に対する憧れみたいなものもあり、素直に基礎英語のストーリーを受け入れやすいかなということもあって、小学生から基礎英語1を聞くことをおすすめしています。
まずは2か月ぐらい継続してみて、どうしても内容が受け入れられない場合は、他の教材を検討してみてください。
基礎英語のストーリーは1年ごとに変わります。今年好みでない場合は、前年分や数年前のものまで、テキストや音源がオークション等で入手可能な場合もありますので、そういったものを利用するのも一つの手です。
あるいは基礎英語にこだわらず、漫画本やこども向けの本などから使いやすいものを利用する、という方法も考えられます。
基礎英語以外にもおすすめの教材をこちらで少し紹介していますので、参考になさってください。
とにかく継続できそうなハードルの低い方法をとる
とにかく小学5年生の1年目ではすんなり習慣化は難しいことだと思います。
最初はただ聞くだけでいいのです。とにかく聞き続けることが重要です。
まず、内容を覚えるとか発音に気を付けるとかよりも、とにかく「ただ聞く」ことだけを続けてみてください。
ソファーに寝転がって聞いてもよし、ちょっとしたBGM替わりでもいいのです。
最初から完璧を求めないで、おもしろくなくてもラジオ放送を15分だけ流してあげれば、2か月、3か月とたつうちに、ラジオ放送を聞かないと物足りなくなってくるはずです。
「英語の講座を聞いて勉強する」ことを習慣付けるのではなく、ただ「ラジオを聞く」ということを習慣化することを、まずは目標にしてみてください。