基礎英語のストーリー(本文)には、実際の会話でそっくりそのまま使えるフレーズがたくさんあります。
そもそも基礎英語の本文は、会話文でできていますので、全文まるごと覚えてしまえば、基礎英語レベルである程度の日常会話は可能です。
ネイティブスピーカーの日常会話も、日本の中学校で習う単語や文法でほとんどが成り立っています。
基礎英語1から3まで段階を経てしっかり学習すれば、旅行に行っても困らない程度の英語力はつくはずだと私は思っています。
そんな使える基礎英語の本文の中から、さらに使えるフレーズをピックアップして、それにまつわる役立ち情報などもお伝えしていきます。
基礎英語1 LESSON38より
ヒナとソフィーがペンキ塗りたてのベンチにすわってしまい、洋服が汚れたため服を買いに来たという設定で、お店でのやりとりです。
店員さんのセリフ
“May I help you?” 「何かお探しですか?」
はお決まりの文句で、店員が客に向かってする声掛けの定番フレーズです。
直訳すれば、「お手伝いしましょうか?」ですので、道で困っている人に「何かお困りですか。」といった意味で話しかけるときにも使えます。
“May I help you?”と聞かれて、特に見ているだけの場合は、
“(I’m) just looking.” 「見ているだけです。」
と答えればそれ以上は何も言ってきません。
外国の店員さんは基本的にこちら(客)から話しかけるまで、あれこれしゃべってはきません。
ただし、日本では客から店員にあえて挨拶はしないほうが多いかもしれませんが、外国ではお店に入った時に店員に”Hello.”や”Hi.”などとあいさつするのがマナーです。
店を出るときも、”Thank you.”とか”Bye.”と必ず言って、無言で退店しないようにしましょう。
欲しいものが具体的にある場合は、ヒナのせりふのように
“Do you have dresses?” 「ワンピースはありますか。」
“Do you have ~?” と聞けば、その物がある場所を案内してくれます。
上記のヒナの質問に対して、店員は
“Sure. Please come this way.” 「はいあります。こちらです。」
と答えて、ワンピースのある場所へ案内してくれています。
ちなみに、英語では、「ワンピース」は”dress”といいます。日本では「ドレス」と言うとゴージャスないわゆるドレスを想像してしまいますが、英語の”dress”はワンピースタイプはすべて”dress”です。子供のふだん着でもワンピースなどつなぎの洋服を着ていれば”dress”ですよ。
日本語では「こちらです」の意味になる”come this way”ですが、基礎英語1のLESSON6(ヒナとソフィーがルームメイトだとわかったストーリー)で、ソフィーのセリフに、
“This way, Hina. Come on!” 「こっちよ。行きましょ。」
とあります。
この表現は日常のいろんな場面で良く使うかもしれませんね。
“come on”とありますが、日本語だと「行く」というニュアンスになります。
“come”は「来る」、”go”は「行く」という意味で覚えてしまうことも多いかもしれませんが、微妙にニュアンスが異なります。
“come”は「(相手の方に、あるいは相手と)行く」という場合に使われますし、”go”は「(その場から離れて)行く」という意味合いがあります。
上記のソフィーのセリフの「行きましょう。」では”Let’s go.”も使えなくもないですが、「私についてきて」という意味を込めて、この場合は”Come on.”とするのがより英語らしい表現になっています。