前回、娘が小学5年生からNHKラジオの基礎英語1を始めた話をしました。
今回は基礎英語1を小学生から始めるにあたってお話したいと思います。
小学生のお子さんがいらっしゃって、これから基礎英語1を始めようと考えておられるなら、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
注)この方法は、今まで全く英語教室等に行ったことない、英語の学習をしたことがない小学生におすすめの自宅学習です。英語を少しでもやったことがある、ある程度英語に対して何らかの知識がある場合は、こちらの方法は物足りないかもしれませんので、2年目以降の方法がおすすめです。その方法についてはこちらの記事を参考になさって下さい。
小学生から基礎英語を始めるにあたって
基礎英語とは

基礎英語1のテキスト
基礎英語とは、NHKラジオ語学講座の1つで、中学生レベルを対象としています。
基礎英語には3段階のレベルがあります。
基礎英語1が中学1年生、基礎英語2が中学2年生、基礎英語3が中学3年生となっています。
平日月曜日から金曜日まで毎日1回15分の放送があり、毎年4月から翌3月を年度としてプログラムされています。
ストーリーは毎年変更されます。
基本的な英会話は、中学生レベルの英語で十分会話が成り立ちますので、基礎英語1~3をしっかり学べば、旅行でもそれなりに英語が活用できると思います。
いつから開始するか
開始時期は小学5年生の4月スタートがおすすめです。
最近の小学生は、学校でも英語の授業が週数回あるようです。簡単なゲームやクイズをしたり、歌を歌ったりといった内容のようですので、まだ英語に対する嫌悪感も芽生えていないと思います。
そんな、ちょっと英語知ってるぐらいの状況が、英語学習に対するハードルも低くなり、導入しやすいかと思いますので、小学5年生頃始めるのが一番おすすめです。
うちの娘が小学5年生で開始したのは、たまたまそれぐらいから聞き始めても楽しめるかな、ぐらいの軽い考えでしたが、今から考えるとその時期が基礎英語1を開始する絶好のタイミングでした。
小学4年生以下でも英語に抵抗無いお子さんでしたら、楽しめると思います。
実際、読者からのお便りコーナー(テキストに毎月掲載されています)では、小学1年生で聴いています、という方もいらっしゃいます。
ですが、あまり小さいお子さんですと、日本語もまだ未熟だと思いますので、まずは5年生スタートを目安にされてください。
1年目の目標
基礎英語を始めるにあたって、まずは1年目の目標を考えます。
最初の1年目は基礎英語1の中学1年生レベルです。
1年目の目標
「毎日聞く」
これだけです。まずは、聞く放送時間を決めて、毎日その時間に聞く、ということを第一の目標にしてください。
毎日聞く=継続する、ということが重要です。
始めてからいきなりしっかりネイティブのような発音とか、単語を書くなどと高いレベルを求めてはいけません。
今まで全く英語学習をしたことが無い場合は、4月からいきなり基礎英語1を聞いても、とても難しく感じると思います。まずは英語ってどんなのかな、ぐらいの感覚で始めて下さい。
最初の1年間は、ただテキストを眺めながら聞くだけでOKとします。発音・発声しなくても、強制してはいけません。
自発的に発音・発声しようとする場合はかまいませんが、発音・発声しなくても絶対、強制はしないでください。(実際は自然と発声したくなると思います。)男の子なんかはなかなか発音とかしないかもしれません。
英語学習においては、音読や発音・発声練習は絶対必要になってきますが、ここでは、まず1年継続するということが目標です。
毎日楽しくラジオを聞くということが重要です。
注意すること
本当にただ聞くだけで良いのですが、以下の2点に注意していただくと、より継続しやすいと思います。
その1:誰かと一緒に聞く
できれば、ご家族みんなで聞く、お母さんやお父さんと聞く、兄弟と聞くというのが良いと思います。
ひとりでコツコツする、というのはなかなか難しいです。大人でも難しいです。リビングやダイニングで、みんなで聞く、という雰囲気があれば、いっそう継続しやすくなります。
その2:書かない
あえて、書かないでください、と言います。
実際の講座では、文を書いてみましょうとか、単語を書いて復習しましょう、というステップがありますが、小学生のうち、特に1年目はまだ書く必要はありません。
聞くということだけに集中してください。
本人が書きたがった場合は書いても良いですが、できれば書かないでください。
書くということは、けっこうエネルギーを使います。書く作業に気をとられてしまい、聞くことに集中できなくなります。
とにかく、始めはラジオを聞くということが大事です。テキストを見ながらひたすら「聞く」ということに重点を置きましょう。
まずは1年間がんばって継続しましょう
1年間、ラジオ放送のある日は毎日楽しく聞く、ということが継続できたらまずは成功です。
小学校の英語教科化については賛否ありますが、実際中学生になったらすぐに英語の勉強ははじまり、中間試験からテストもあり成績もつくので、小学生のうちから少しでもアドバンテージをとっておいたほうが、中学生になってからの英語に対してもすんなり入れるかと思います。
英語教室や英会話教室へ通う、公文の英語等の選択肢もあります。
どんな方法にしてもメリットデメリットはありますので、各ご家庭によってもどんな方法を取り入れるか、いろいろお考えはあるかと思いますが、ここで、少しでも基礎英語に興味を持たれたり、基礎英語やってみようかなと思っていただけたら、いいなと思います。