4月2日より、NHKラジオ講座の「基礎英語1」は新しいプログラムが始まりました。
「基礎英語1」は中学1年生や初級レベルの人が対象の講座となっていますが、初めて英語を勉強する人は、実際どのように学習をすすめたらいいのか、わからないと思います。
そこで今回は、「基礎英語1」を使った学習方法についてお伝えしたいと思います。
この学習方法では、小学生から、または中学1年生からNHKラジオ講座の基礎英語で英語の学習を開始して、中学校での英語の勉強が始まっても「英語が得意と言えるレベル」が目標です。
はやくも中学1年生の2学期には、半数の人が英語が苦手と感じるようになるそうです。
そうならないように、基礎英語1のラジオ放送を聞くことと、少しの時間の復習で、英語が得意と感じられるようになってもらえたらと思います。
「基礎英語1」はどんな講座?
書店で無料配布している「NHK英語テキスト2018 フル活用BOOK」
によりますと、基礎英語1は
中学1年生、初級者の方に。
「声に出すから身につく」入門講座。
と紹介されています。
まさしくこれから初めて英語を勉強する人にぴったりのレベルです。中学生でなくても、英語をイチからやり直したいという大人の方にもおすすめです。
中学生レベルと侮ってはいけません。
基礎英語1は基礎の基礎ですので、ここをしっかり押さえていかないと、英語の上達はありえません。
同じく「NHK英語テキスト2018 フル活用BOOK」より
英語を学び始めたばかりの人にとって楽しく無理なく続けられる講座です!
- 現役の中学校教諭、田中先生の指導が大人気。
- 発音やリズム、イントネーションを声に出して練習することで、英語を体にしみ込ませていきます。
- サムライロボットが巻き起こすワクワクするストーリー。
- 綴じ込み付録「CAN-DOリスト・カード」付き。
とあります。
田中先生が担当講師になられて今回で3年目となりますが、過去2年基礎英語1を聞き続けて本当にその通りだと感じています。
実際に中学生に英語を教えておられるせいか、初心者がわかりにくいようなポイントをおさえて解説されています。
小学生高学年ぐらいからしっかり英語の学習をしたい場合も、基礎英語1は無理なく続けられる講座だと思います。
英語に初めて触れるからこそ特に、”発音やリズム、イントネーションを声に出して練習”し、”英語を体にしみ込ませ”ることが大切です。
恥ずかしがっていては英語の上達はありえません。
始めからしっかりと「発音、リズム、イントネーション」をおろそかにしないで身につけていきましょう。
ここが「基礎英語1」で学習する本当の意味です。
英語の学習というと、英文をノートに写す、日本語に訳す、知らない単語の意味を調べる・・・といった昔ながらの勉強法を考えるかもしれません。
しかし、もうその勉強法では英語は習得できないと証明されています。
英語学習を始めるときの第1ステップは、英語特有の「発音、リズム、イントネーション」を身につけることです。
そして”体にしみ込ませる”、つまり、自然な英語の「発音、リズム、イントネーション」が、頭で考えなくても、口から発せられるようになるまで繰り返すことです。
特に中学生になると、みんなの前で「英語らしい良い発音」をすることが恥ずかしく感じるようです。そんな時はカタカナ英語のような発音でもかまいません。
ですが、家で英語の学習をするときは、しっかり「英語らしい発音」をするようこころがけましょう。
そこをおろそかにすると、英語の上達スピードにも影響します。
英語の発音は英語らしく堂々と!やってみましょう。
「基礎英語1」の勉強法
基礎英語1の勉強法といっても、そう難しいことや面倒なことはやりません。
- ラジオ放送を聞く
- ストーリー(本文)を音読する。
- CAN-DOセンテンス丸覚え、余裕があれば別パターンも丸覚え
基本的なことはこの3つです。
ストーリー(本文)の書きうつし、知らない単語の辞書調べなんてことはもちろんやりません。
(最終的な確認で、ストーリーを書いてみることはOKです。)
1.ラジオ放送を聞く
基礎英語1はラジオ放送ですので、当然まずはラジオを聞きます。
月~金の1日3回放送されていますので、好きな時間で聞きましょう。
ラジオの時間と生活スタイルが合わない場合は、1週間遅れのストリーミング放送を聞いてもかまいませんし、CD付テキストやダウンロード音声を購入してもらってもかまいません。
2.ストーリー(本文)を音読する。
ラジオ放送が終わったあとの5分程度や日々のあいているスキマ時間でストーリーを何度も音読しましょう。
何度も音読するうちに、覚えて暗唱できるようになります。
ストーリーの部分を丸ごと覚える意気込みでやってみましょう。
できれば音声を何度も聞くと、より効果的です。
CD付テキストやダウンロード音声を購入された場合はもちろんそちらを活用されれば良いですし、音声を購入していなくても少しの手間で音声ファイルを作ることができます。スマートフォンのボイスレコーダー機能を利用することです。
詳しくは、こちらの記事を参考になさってください。
今年度(2018年度)の基礎英語1は特に録音しやすくなっています。
金曜日の放送は、その週のレビューとなっていますが、月曜から木曜のストーリーを余計な音声無しで一気に放送してくれているので、その部分だけ録音するだけですみます。
時間にしておよそ2分~2分半ほどですので、ぜひ録音して活用されてくださいね。
3.CAN-DOセンテンス丸覚え、余裕があれば別パターンも丸覚え
「CAN-DOセンテンス」とは、1レッスンにつき1センテンスが「CAN-DOセンテンス」として紹介されています。
「CAN-DOセンテンス」は重要な表現ですので、まるごと覚えてしまいましょう。
テキストについている「CAN-DO リスト・カード」も活用してください。
余裕があれば別パターンも覚えてしまいましょう。
別パターンとはテキストの「できる」を増やそう!Focas on CAN-DOのページで紹介されている赤字の文章と、そのページ下部のCAN-DOの表現を使ってみようの問題の英文です。
まずは、発音・リズム・イントネーションに注意して発音して、すらすら言えるようになればベストです。
以上、上記3つのことを重点的にやってみてください。
1日20分の学習時間でOK
ラジオを聞く15分+2と3で5分で1日20分ほどです。
2と3はスキマ時間を使って1日何度やってもいいですし、ラジオ放送のない土日にも5分程度でいいのでやってみてください。
1回に時間をかけて行うよりも、かける時間は短くして、何度も繰り返し行うことが大切です。
ストーリーが進むにつれ覚える文章も増えていきますが、何度も繰り返すことによって、いつのまにか口からすらすら英語のセンテンスが出てくるようになります。
2と3を繰り返して暗唱できるようになって、まだまだ余裕があれば、ストーリーやCAN-DOセンテンスを丸ごと正確に書けるか書いてみるのもいいですよ。
とにかく基礎英語1で英語の学習をするときは、”発音やリズム、イントネーションを声に出して練習”し、”英語を体にしみ込ませ”ることをこころがけてやってみてください。
文法や単語のスペルは後回しでも大丈夫ですよ。