子供のスマホは親のお下がりでMVNOのデータ通信専用SIMで十分

中学生ともなると、友達とメールしたり、部活の連絡網がLINEだったり、スマホが必要な状況が増えてきたでしょうか。

スマホでなくてもiPod touchでもLINEやメールはできますので、家のWi-Fiエリアでのみ使用している、という子も多いですが、iPod touchでは外出中の連絡手段としては期待できません。

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子どものスマホを激安で維持する方法

子供の通信費年間84000円も負担しますか

中学生になると行動範囲も広がりますので、親との連絡手段も欲しいところです。

新規契約だとガラケーよりもスマホのほうが安い、なんてこともあるようですが、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)だと、スマートフォン1台あたりの平均利用料金は月額7,000円だそうです。子供の携帯利用料金月額¥7,000×12か月で年間84,000円もかかります。2年で168,000円、3年だと252,000円です。す、すごい金額ですね。

子供が2人いれば、子供の分の通信費3年で50万以上です。本体代が割引されるといえども、年間コストで考えれば異常な金額ではないでしょうか。

子供のスマホは大手キャリアでは契約しないほうがいいです。

最近は、格安スマホとか格安SIMといった言葉がテレビのコマーシャルやネットニュースでも良く耳にするようになりました。格安スマホの認知度は、90%以上あるようですが、実際に使用している人は20%ほどというデータもあります。まだ使っている人が少ないんですね。

我が家では2年前、ソフトバンクからドコモ回線のMVNO「IIJmio」に乗り換えしました。

IIJmioサイト

IIJmio(アイアイジェイミオ)は、格安SIMや最新スマホを取り扱う個人向けインターネットサービスです。話題のeSIMや5G対応をはじめ、各種サービスも充実。好きな機能を選んで使えて、おトクにスマホを利用できます。

MVNOのデータ通信専用SIM使用で激安で維持

データ通信専用SIMですが、親との連絡として、電話やメールはいつでもできます。家ではもちろんWi-Fiで利用できますし、外出時はドコモの3G回線(iPhone4sなので3Gしか使えません)でモバイルデータ通信が可能です。iPhone6sやiPadはLTE通信が可能です。

うちの子供達には、2年前から親のお下がりのiPhone4sにIIJmioのデータ通信専用SIMをさして、キッズケータイ代わりに使用しています。

息子のiPhone4sと私のiPhone6s

iPhone4sを購入したのは2011年ですので6年も前の本体ですが、キッズケータイと思えば十分機能してくれます。先日バッテリーを交換しましたので、下の子が小学生のあいだは使用できそうです。中1の娘もiPhone4sです。(娘は別途iPod touchも持っています。)

iPhoneには、もとから機能制限がついているので、ウェブ検索やアプリのダウンロードなど、保護者がパスワードで制限できます。うちでは子供達のiPhoneではウェブ閲覧・検索やアプリダウンロードは全く不可能にしています。本当に親とメールか親と電話しかできません。その他に子供が自由に使えるアプリはデフォルトのアラーム、メモ帳やカレンダー、天気予報、カメラ、写真アルバムぐらいでしょうか。ゲームアプリも入れていません。

それから、キッズケータイといえば、子供の現在地がわかる機能が役にたちますが、iPhoneにはGPSがついているので、親のiPhoneから、デフォルトの「iPhoneを探す」アプリで子供の現在地もわかります。

ソフトバンクで使っていた本体ですが、ちょっとした細工をしてドコモ回線でも使用できるようにしています。こいうアダプターを使っています。

もともとドコモで契約した端末やSIMフリーの本体なら必要ありません。

家族4人で携帯通信費月額5000円以下

ファミリーシェアプランで私のiPhone用音声通話SIM、データ専用SIM4台分(子供用 iPhone4s 2台、iPad 2台)を維持しています。基本料金にはSIM3枚分まで込の料金です。追加SIM代は1枚あたり400円です。

  料金 追加内訳
基本料金 10GB 2560
親 iPhone6s 700 音声通話契約
子1 iPhone4s なし
子2 iPhone4s なし
家用iPad Air2 400 追加SIM代
夫iPad mini4 400 追加SIM代
月額合計(税抜) 4060

上記表を見ていただけるとおり、消費税込で4,400円程度の月額料金です。これで家族分の通信料金のすべてです。

私のiPhone6sはApple StoreでSIMフリー93,744円を一括購入しました。24回分割計算でも月額+3,906円で、月額8,000円程度です。

今後子供たちの通信量が増えたとしても、20GB追加して月額+3100円で合計30GB使えて月額合計7,160円(税抜)です。大手キャリア1人分の金額で家族4人使用できます。ちなみに30GB追加でも+5000円です。

補足:夫の携帯電話の記載が上記表にありませんが、夫は会社支給のiPhoneを持っているため、個人の携帯電話は持っていません。会社携帯で私用で使った分だけ会社に払っていますが、私用で携帯を使うことはほとんどありません。家族との連絡はiPad mini4を使っています。

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小中高生には音声通話契約は必要なし

小学生や中学生、高校生が携帯電話でどこに電話をかけるというのでしょうか。子供が電話をかける相手は、家族か友人だけです。カケホーダイは必要ありませんし、音声通話契約そのものも必要ありません。

キャリアは基本料金だけでも高い

大手キャリアでは音声通話なしの契約はタブレット以外はできません。スマートフォンはカケホーダイ契約がメインになっていますし、カケホーダイでない場合(例:ソフトバンクのホワイトプランなど)も基本料金が1,000円弱は必要です。

また、インターネット接続料も回線ごとに300円程度必要です。家族でデータシェアする場合、子回線はシェア料金が500円ほどかかります。

親回線とデータ容量をシェアするプランでも、最低1,800円はかかる計算になります。

MVNOだと追加SIM代400円のみです。基本枚数以内におさまるなら追加SIM代も必要ありません、

MVNOのデータ通信専用SIMの単独契約(シェアプランを利用しないで、回線ごとの規約)でもそういった基本料金がかかりませんので、データ容量のみの料金ですみます。たとえば3GBで900円といった料金プランになります。(MVNO各社により異なります。)

音声通話契約なしのデータ専用SIMでも、通話はできる

Wi-Fiがなくても、モバイルデータ通信ができますので、外出中も連絡をとりあうことができます。

通話手段その1 通話アプリ

電話番号はついていませんので、固定電話や他の携帯電話にはかけられませんが、iPhoneにiOSどうしなら無料で電話ができるFaceTimeアプリがあり、データ通話の電波を利用して通話が可能です。以前はデータ通信の電話は通話状況も良くなく、声が途切れがちとか聞こえにくいということもありましたが、最近はそういったことも改善され一般的な電話でする通話と遜色ありません。

Android携帯には、Hangoutsという似たようなアプリがあります。

通話手段その2 LINEの無料通話

また親も子もLINEアカウントを持って’友だち’になっていれば、LINEの無料通話が利用できます。

通話手段その3 SMARTalk

親子でそれぞれSMARTalkというアプリを使って申込みすれば、お互い050番号が発行されます。SMARTalkはインターネット回線を利用したIP電話です。SMARTalkどうしは無料で通話が可能です。SMARTalkは有料で固定電話や携帯電話にも発信可能です。

このように、通話に関しては、無料でできる方法がいくらでもありますので、音声通話にこだわる必要はありません。大手キャリアのカケホーダイなどは全く必要ありませんし、同じキャリアのファミリー間の無料通話にもこだわる必要がなくなります。

子供同士だと、なおさらLINEを使うと思うので、中高生は友達の電話番号なんて知らないそうです。

また、LINEで友だち以外の固定電話等に無料でかける方法もあります。その件についてはこちらの記事をご覧ください。(注:ただしSMSなしのデータ通信専用SIMでは固定電話には無料で通話できません。)

カケホーダイは必要ない!LINE Outで固定電話にも無料通話できるよ
カケホーダイを契約しなくても、無料で通話する方法についての記事です。 いわゆる090番号で電話を発信する以外にスマートフォンで電話する方法...

MVNOのSIMは3種類ある

  • データ通信のみ可能なSIM
  • ショートメールサービス(SMS)が使えるデータ通信のSIM
  • 音声電話付き(つまり携帯電話番号付き)のSIM

MVNO会社によっては上記のうち2種類しかないとか、1種類しかないところもあります。

データ通信専用SIMいちばんコスト安く維持できます。

SMS付きデータ通信SIMは、データ専用にプラス150円ぐらい(MVNO会社によって異なる)で、SMSが送受信できますので、LINEのアカウント認証にも番号が使えます。この電話番号SMSにしか使えず、音声通話はできません。SMSの受信は無料ですが、送信は有料です。

音声通話付きSIMはSMSもデータ通信も通話回線を利用した電話の発信もすべて可能です。いわゆる大手キャリアとの契約と同等と思ってください。ただしキャリアメールのようなメールアドレスはありせん。

音声通話は必要ない、電話もメールも知ってる人としかしない、LINEで充分、な中高生には、データ通信専用SIM、あるいはSMS付きデータ通信SIMで充分なのです。

契約の途中でSIMの種類の変更も可能です。その場合は2,000~3,000円程度(MVNO会社により異なる)の変更手数料が必要ですが、IIJmioでは年に数回変更手数料が無料になるキャンペーンをやっていますので、そういったキャンペーンを利用するとお得です。

音声通話契約が必要な場面が多くなってきたら、音声通話契約に切り替えればいいので、それまではデータ通信専用SIMの契約で十分ですね。

本体はどうするの?

親のお下がりが使えれば、本体代は0円です。安く済ませたい場合は、中古のスマホを購入してもいいですし、最近は2万円前後で新品も購入できます。私は子供に使わせるならiPhoneがいいと思っているので、新品ならSIMフリーのiPhone SEをApple Storeで購入します。

うちでは2年毎に私が使用している本体を順次繰り下げする予定です。親が2年ごとに最新のiPhoneを購入しても、本体は親の分の支払いだけです。2年毎に本体代8万円ほどの出費ですが、キャリアのように24回分割払いで考えると、月額3000円程度です。上記で計算した月額料金に3000円プラスしても、1万円程度です。iPhone SEなら大容量を選んでもそれよりさらに1000円程度お安くなります。

MVNOに移行されるなら、すこしでも早いほうが節約になりますよ。2年縛りの違約金を払ってでも、3か月程度の差額で回収できます。私はもう大手キャリアには戻りたいと思いません。

親御さんがキャリアメールを変更できない事情があるなら、お子さんだけでもMVNOを利用されるといいですよ。もしキャリアでないといけない理由がないなら、家族そろってMVNOをぜひ検討してみてください。

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